今日、酸性雨の被害が深刻視されてきています。酸性雨はコンクリートの建物や銅像・石像などの文化遺産をも溶かします。
そして、その地域の生物〈特に水生生物〉に影響を与え、生態系を狂わせる場合もあります。
そこで、我々E-cubeでも学校の周りから調査を開始しする事にしました。
溶けたコンクリートは雨水と一緒に流れ出ます。そして流れ出たそれはつらら状になり、また固まります。
私たちはまず、富士中学校を中心に武蔵野線の高架レール周辺を歩いて回りました。
富士中学校周辺地図

これが富士中学校周辺の地図です。私たちはこのあたりを旅して回り、酸性雨の影響を調査しました。
ちなみに地図中の記号は、【赤→コンクリートが溶けてつらら状にかたまったもの】
                 【青→コンクリートが溶けてパウダー状に固まったもの】
                 【黄→旅の途中に見つけたツバメの巣やらハチの巣やらのこと。つまり酸性雨とは全く関係ないものである】
・・・・・・と、なっております。 ちなみにこの地図はあまり新しいものではないので現在とは多少環境が異なります。  あしからず。

基礎知識
酸性雨とは? 酸性雨とは、工場の煙や排気ガスなどからでる有害な物質が混ざり、本来中性の雨が酸性となったものをさす。
コンクリートや銅などを時間をかけて浸食する。




【2004年10月11日】

富士中学校木工室前サザンカの花。この花は11月〜1月にかけて咲くつばき科の植物。
学名Camellia sasanqua.もともと日本の植物なので、学名にもサザンカと入っています。
漢字で書くと山茶花で、常緑小高木。俳句では冬の季語にも使われているなど、
古くから日本人にも親しまれている花です。
富士中学校昇降口のところの階段の下。コンクリートが溶けて長いつららができている。
でもかなり高い位置にあるので長さは測れずじまいでした。
上に同じ。酸性雨によって起こる被害は上でも述べたとおり、コンクリート製の建物を溶かす、銅像や石像の顔を溶かす(世界遺産への被害)、生態系への影響、森を枯らす、等のことがあげられます。日本においての酸性雨の影響はまだまだ小さいですが、ヨーロッパのほうではかなり深刻化しています。
つららの長さを測る。近くにいた友人T君に定規を借りて測定しました。しかし、せっかく借りたくせに長さを忘れるという不始末。たぶん約3pくらいと思われます。
上に同じ。この写真を撮影した場所には集中してたくさんのコンクリートつららができていました。
よく見ると、中が空洞になっています。これは、しずくの表面だけが二酸化炭素と反応して炭酸カルシウムとして固まるからです。中が空洞なぶんとても壊れやすくなっていますので、さわったりして壊さぬよう気をつけてください。
昇降口階段下の掃除用具置き場付近。コンクリートが溶けて再び白くかたまっています。
この周辺はたまに雨の日にナメクジなんかがはってたりする危険地帯なので、
下を通る時は頭上に注意。
正面階段下。フラッシュをたいた影響か、白と黒のすばらしい写真がとれました。なんだか神秘的?
学校を出て、JR武蔵野線の高架下に向かう途中、きれいな青い実を発見した。
先生に尋ねると「野ブドウ」だと教えてくださいました。
野ブドウの実の中は「ちゅうえい」になっていて虫が入っているそうです。
JR高架下。コンクリートが溶けて流れたようなあとがあります。
高架下にはこのような場所が幾つもあるので注意してみればすぐに見つかると思われます。
しかしコンクリートの塗り直し跡ともよく似ているので、見わけるのがなかなか難しいかもしれません。
上に同じ。酸性雨は長い時間をかけてレールをも腐食する場合もあるので、
これから酸性雨の濃度が高まれば将来脱線事故を引き起こす危険性も十分にありえます。
コンクリートも、鉄も、強度があって耐久性があるとはいえど、いずれは壊れるものですが、酸性雨を浴びると(酸化すると)さらに寿命が縮まります。

酸化するといえば、実は人間も例外ではなく酸化しているそうです。人間が酸化せずに生き続けた場合、理論上は約200年生きるそうです。私は1989年生まれですが、この理論上2189年まで生きることになります。つまり、もし酸化せずにいけば松平定信あたりは今も生きている計算になります。
なんだかすごいようで恐ろしい気もしますね。
上に同じ。ここも酸性雨の被害をうけています。車の通りがはげしいのでコンクリートの流れたあとが大きく、とてもわかりやすいですね。
センダン草に喰われるY君。(実はMさんと飛び入り参加のS君がこっそりしかけたのだ)Y君、調査終了間際まで気づきませんでした。
次から背後には気をつけようね、Y君。

ちなみにこのセンダン草、種が服によくくっつきます。これは、動物の体にくっつくことで、種子を遠くまで運ぶためだそうです。種の保存、自然界の生存競争ですね。でも、セーター等にくっつくと悲惨なので要注意。
高架下。画面中央に見えるのはツバメの巣です。この写真を撮った付近に集中して
計五つのツバメの巣がありました。でも、今現在家主はいないものと思われます。

ツバメはスズメ科ツバメ目ツバメ。自然平均寿命は約1年半ですが、すごいものは10年近く生きるそうです。
調査の帰りに下水の中でたくさんのボラの稚魚の群れを発見!!
こんな町の中の下水でも元気に生きていることにみんな感動した。

今回の調査で、身の周りにはたくさんの酸性雨被害を受けたものが意外と多いということがわかりました。
E-cubeでは、引き続き酸性雨被害の調査をしていきたいと思います。